うんちく星人の雑学部屋

雑学大好き人間が日常にありふれる‟疑問”を解決!

「猫舌」の人など存在しない?

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皆さん、お久しぶりです。うんちく星人です。

 

約3ヶ月ぶりに戻って参りました!(笑)

冬の間なかなかやる気が出なかったのですが、最近暇な時間が充実していないなと感じ、ブログを再び書いていくことを決意しました。

これからはサボらず投稿していこうと思います!

 

さて、今回は「猫舌」にまつわるウンチクです!

熱いものが苦手な人を猫舌と言いますが、実は猫舌の人も生物界から見れば、全然熱いのが苦手ではありません。

今回は、猫舌の人とそうでない人の違い、熱いものに対する人間と動物の耐性の違いについて解説していきます!

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猫舌は遺伝や個人差ではない?

熱いものが苦手な人のことを猫舌と言いますが、それは「他の人より高温に敏感な舌だから」と言った遺伝的な要因ではなく、舌の使い方が下手だからだそうです

 

まず、動物が熱いと感じるためには触覚の一種である温覚が反応しなければなりません。

温覚を司る感覚器のことを温点といい、温点は舌の先端部分に多く分布してします。

この温点の数は、実は人によってほとんど差はないそうです。

猫舌でない人は、熱いものを食べるとき、自然に舌の奥側に運ぶようにしているため、温覚を感じることが少ないと言われています。

逆に猫舌な人は、舌の先端に触れさせてしまう癖があるため熱いと感じやすいそうです。

 

だから、猫舌は遺伝や個人差によるものではなく、舌の使い方が下手なだけということですね。(私も猫舌だったので、勉強になりました(笑))

 

そしてそして、

人間は本来、熱いものを食べるのが得意な唯一の動物なのです!

その理由を解説していきます。

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人間以外の動物は猫舌?

知っている方は多いかもしれませんが、熱いものが食べられる動物は人間だけです。

猫舌というだけあって、猫は当然熱いものが苦手ですが、猫以外の犬やサル、ライオン、ゾウなども熱いものを苦手とします。

理由は簡単、火を扱えるのが人間だけだからです。

 

ヒトの歴史において火は約100万年前から使われていたとされています。

食べ物を焼くことで、殺菌したり食のレパートリーを増やし、寿命や文明を拡大していきました。

最初はヒトも熱いものが苦手だったはずですが、世代を受け継いでいくごとに徐々に熱いものが食べられる身体へと進化していったとされます。

なにせ、20年に1世代変わるとしたら100万年前から5万世代も変わっているのですから、熱いものが食べられるように進化しますよね。

 

その他の動物は類人猿でさえ、火を使って食事を摂ることがないので、基本的に自分の体温以上のものを食べないとされています。

 

人間は身体の放熱能力が優れている?

人間以外の動物が熱いものを食べないのは、習慣以外に生理的要因もあります。

それは「熱いものを体内に入れたとき、体温の上昇を防ぐ能力が低い」ということです。

 

哺乳類や鳥類は、気温に左右されず体温を一定に保つ恒温動物です。気温によって発熱したり放熱したりする機能が備わっています。

しかし、放熱機能の一種である発汗は人間とウマ以外にはみられません

※犬も後ろ足に汗腺がありますが、これは体温調節のためではなくマーキングに使用されるそうです。

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ウマの汗(脂質を多く含むためべったりしている)

 

人間は汗をかき、その水分を熱が水蒸気に変えること(気化熱)で熱から身を守っています。

気化熱により熱を逃がす方法は有効で、マウスやラットは唾液を体表面につけて蒸発させることで、犬は舌を出し唾液を蒸発させること(パンティング)で気化熱を発生させます。それでも、発汗に比べれば、放熱効果は劣っており、暑いときは基本的に日陰に行き、動きません。

 

その他の放熱機能として、身体のある部分を大きくしたり(ゾウであれば耳)、血管を拡張させるなどがありますが、効果は発汗に比べれば薄く、基本的に動物は暑さに弱いです。※ラクダは例外

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熱帯に生息するライオンなども昼間はほとんど動かず日陰で過ごし、涼しい夜に狩りをすることがほとんどです。

 

このように、ほとんどの動物は放熱機能が人間ほど優れていなく、熱いものを食べると体温が上がってしまい身体に異常が発生するため、熱いものを避けるようになっています。

 

物理現象の上でも放熱や冷却は、発熱よりも複雑で難しいことがわかります。

電化製品を例に例えると、熱を出すものは多いのに、冷却するものは少ないですよね(エアコンや冷蔵庫くらい)。

他にも、化学反応でも発熱反応はたくさんあるのに、吸熱反応は少ないとか、、、

 

人間は放熱能力もさることながら、衣服や火などによる寒冷対策もできるので、ほとんどの地域で過ごすことができます。

ある意味強すぎる!!

 

unchiku-seijin.hatenablog.com

 

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まとめ

いかがでしょうか。

猫舌の人も食べ方を変えれば克服できるようになることがわかりましたね。

また、ほとんどの動物は暑さ(熱さ)が苦手で、人間は意外にも熱さ耐性があることに驚きました。

でも、「犬も熱いの苦手なら猫舌ではなく犬舌でもよかったんじゃ?」と言葉の歴史に疑問が残るところがあります。これに関しては、歴史が関わって曖昧なところが多いので深く追求しないようにします(笑)

 

久しぶりの投稿で文章構成が下手になっていると思いますが、面白いと思った方はスターや読者になるボタンを押していただけると嬉しいです。

 

それではまた!