うんちく星人の雑学部屋

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【心理学】「人は褒めらられると成長する」は本当か?

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こんにちは。うんちく星人です。

 

私は社会人1年目のペーペーなんですが、今の職場は楽しくないと感じています。

業務内容に関しては、比較的楽でストレスはかかりにくいと思いますが、職場の人間(特に上の世代)があまり良くないと感じています。

 

どういうふうに良くないかというと、考えが古臭い

「若いうちは苦労しろ」とか「俺の時代はこうだった。今は甘やかされていいよな」とか、そんなことしか言えない大人が多いです。

もちろん、昔にも今よりも厳しいこと(パワハラとかセクハラとか)がたくさんあったと思いますが、今の若い人は若い人で苦労していることがたくさんあると思うんです。

(例えば、少子化による年金などの将来性の乏しさとか、、、)

だから、時代がどうとかじゃなくて相手の目線にたって客観的に物事を考えられるようにするべきだと思うんですよ。

職場の先輩には良い人もいますが、上の人間が苦手な人ばかりだからどうも楽しいと思えません。

 

それともう一つ、仕事にやりがいを覚えられない要因があります。

それは「褒められない」ということです。

学生時代、居酒屋やスーパーでバイトをしていた時、仕事の速さや気遣いでよく上の人に褒められていました。

自分でいうのもなんですが、仕事は人一倍覚えるのが早く、覚えてからのこなすスピードも速いので、手が空いた時間に忙しそうな人の仕事を手伝ったりしています。

そのせいか、バイトや今の職場では同期や例年の新人より早いペースで新しい仕事を任されていきました。

それなのに、バイトの時とは違い今の職場で褒められることはほぼありません。それどころか、仕事を押し付けて自分らはのんきにしゃべっていることだってあります。

また、教えれていないことでミスをした時に怒られたこともあります。もちろん、常識的なことでなく専門的なことでですよ。

 

男しかいない職場はみんなこうなのかなって割り切っていますが、確実にストレスになっています。

もっと褒めてくれよ、、、(笑)

 

と、だいぶ自分語りをしてしまいましたが、ここからが本題です。

結局、人は叱られるより褒められる方が成長するの?

 

今回は、人の成長において褒められることがいかに大事かについて心理学の面から解説していきたいと思います!

 

unchiku-seijin.hatenablog.com

 

褒めることで生じる効果

幕末の思想家・吉田松陰は、松下村塾で後に日本の歴史に名を残す偉人たちを数多く育てたことで有名です。

松陰は褒め上手な人だったようで、塾に入門した気弱そうな少年に対して

「君には将来性がある。いずれ大物政治家になれるぞ」

と言いました。

褒められた少年は、のちに政治家となり、総理大臣にまでなりました。

その人物こそ、日本の初代総理大臣・伊藤博文です。

 

人の可能性を信じて期待すると、相手がその期待に応えるようになる現象をピグマリオン効果と言います。

吉田松陰伊藤博文の逸話は、まさにピグマリオン効果が発揮されたものだと思われます。

 

アメリカの心理学者・ローゼンソールとジェイコブソンが行った実験があります。

2人は「ピグマリオン効果」を、ある小学校の先生と生徒たちを被験者にして証明してみせました。

まず、全校生徒に知能テストを行い、その結果とは関係なく、担任教師に各クラスの20%に当たる生徒の名前を挙げて、「この生徒たちは、知能テストで急速に知的能力が伸びると予測された生徒です」と告げたのです。

8カ月後、再び知能テストを行ったところ、「近い将来、伸びる子」と告げられた生徒たちは、そうでない生徒たちに比べて著しく成績がアップしたといいます。

このことから、ピグマリオン効果は別名「教師期待効果」とも呼ばれます。

褒めて期待すればするほど人は成長するんです。

 

逆に、人は期待されないとその通りポンコツになってしまうそうです。これをゴーレム効果と言います。

私も職場で期待されていないのでどっぷりゴーレム効果が働いています。

 

また、薬やサプリメントの効果を確かめる治験でも似たような心理学的効果が活かされています。

治験では、効果を確かめたい新薬を飲ませるグループととなんの効果もない偽薬(プラセボ)を飲ませるグループを作ります。このときどちらのグループにも「この薬にはこんな効果が現れます」と被験者に伝えます。すると、どちらのグループにも期待された効果が現れます。このときの新薬と偽薬での効果の現れ方の差異で、新薬に効果があるのかを判定します。

「あれ、偽薬でも効果でるの?」って思いますよね。このように、本来は何の効果もない偽薬なのに「こんな効果が期待できる」と言われると、身体が期待どうりの効果を出そうとすることを、プラセボ効果といいます。

サプリメントや医薬品などのパッケージにド派手な字を書いて売っているのも、このプラセボ効果を利用して効果抜群にし、商品満足度を高めるためです。

<余談>
副反応がないのに「こんな副反応があるよ」と言われたら本当にその副反応を引き起こすことをノーセボ効果といいます。
新型コロナウイルスワクチンでは、ワクチンの副反応を必要以上にメディアが煽っているせいで、本来の副反応以上に熱や倦怠感があられてしまうんですね。

 

褒め上手な人の特徴

よく褒めてくれる人には次のような特徴があるそうです。

①実行力と判断力があり、理性的な人

②社会的協調度が高く、多くの人と交流を結べる人

③物事に対して素直で、肯定的な人

 

つまり、自分にも他人にも心が開いていて、肯定的な考えをする人のことです。

こういう人は、相手の性格や態度を肯定的にとらえるので、評価すべきところはちゃんと態度や言葉にして相手に知らせることができます。心に余裕のある人ということですね。

 

この特徴に当てはまる人は、私の職場で一人しかいません。

事実、その人が一番信頼できるし、抵抗がないので教えられたときに一番頭に入りやすいです。

私も、その人のような大人になりたいと思っています。

 

なぜ、褒めると成長する?

「叱る」よりも「褒める」ことを重視した歴史的な人物がいます。

その名は、山本五十六(いそろく)です。

彼の名言にこんなものがあります。

 

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」

 

この言葉の中にある「承認」は、心理学的にみてもとても重要なポイントになります。

かの有名な心理学者・マズローによると、人間には、生理的欲求(食欲、排泄など)、安全欲求(安全な場所を求めること)、親和欲求(他者と関わりあいたいこと)、承認欲求(他者から認められたいこと)、自己実現欲求(自分の能力によって創造的活動をしたいこと)という五段階の欲求があり、成長するにつれ後者の欲求を求めるようになるそうです。(マズローの欲求5段階説

人は周囲から承認、つまり認めてもらいたいという欲求を常に持っています。自分という存在を認めてもらうだけでも、うれしくなるはずです。

褒められたり認められれば、自然と自信が芽生えます。それを「自己効力感」と呼びます。

つまり、自己効力感が強い人は成長が早いし何事も成功するということです。

 

承認欲求が十分に満たされれば、自己実現欲求の段階に行けます。

逆にいうと、承認を全然されない人は死ぬまで自己実現欲求の段階に達することはできません。

私はいつになったら、その段階に到達するのでしょうか、、、(笑)

 

まとめ

まとめると、

褒められる→承認欲求が満たされる→自己効力感が芽生える→ピグマリオン効果が発揮する

といった感じです。

 

もし、あなたの周りにあなたのことを褒めてくれる人がいたら、その人を大切にしましょう。

あなたの成長のためにとても大事な存在となることでしょう。

 

わたしは、職場では褒められませんが、友達にはよく褒められることがあります。

そういう友達を大切にして、職場のゴーレム効果に負けないように頑張っていこうと思います(笑)

 

では、次回もお楽しみに!

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