うんちく星人の雑学部屋

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ビタミンCは無色?なぜ、ビタミンC=レモンなのか【前編】

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こんにちは。

うんちく星人です。

皆さんは、ビタミンCちゃんと摂っていますか?

ビタミンCは強い抗酸化作用とコラーゲン生成作用があり、人間にとって欠かせない必須ビタミンです。

ビタミンCと聞いて思いうかぶのがレモンですよね。

あの黄色い果実にたくさんのビタミンCが入っていると想像すると、ビタミンC=黄色と考えてしまいます。

ところがビタミンCは実は無色なんです!

今回は、レモンとビタミンCについてご紹介していきます。

前編はビタミンCについてです。

 

ビタミンCとは何か

ビタミンCの正式名称はアスコルビン酸溶性ビタミンの一種です。

水溶性ビタミンには、アスコルビン酸の他にチアミン(ビタミンB₁)、リボフラビン(ビタミンB₂)、ニコチンアミド(ビタミンB₃またはナイアシン)、パントテン酸(ビタミンB₅)、ピリドキシン(ビタミンB₆)、ビオチン(ビタミンB₇)、葉酸(ビタミンB₉)、シアノコバラミン(ビタミンB₁₂)などのビタミンB群が含まれます。

ちなみにビタミンCは無色ですが、水溶性ビタミンの中で黄色を呈するものはビタミンB₂です。

 

水溶性ビタミンは、大量摂取しても尿や汗から排出されるため過剰症のリスクがありません。*1

逆に言うと、定期的に摂取しないとすぐ欠乏症になってしまうため、積極的に摂取することをオススメします。

 

ビタミンには、ビタミンAやビタミンEなどの脂溶性ビタミンもありますが、そちらの詳しい説明は別の機会にさせていただきます。

 

ビタミンCの効果

①抗酸化作用

さて、ビタミンC(アスコルビン酸)にはどのような効果があるのでしょうか。

まず一番有名なのが抗酸化作用ですよね。これは誰でも知っていると思われます。

アスコルビン酸は、体内で酸化されるとモノデヒドロアスコルビン酸やデヒドロアスコルビン酸にになりますが、この時に放出される電子によって間接的に活性酸素過酸化水素)を水と酸素に分解することができるのです。

そして、モノデヒドロアスコルビン酸やデヒドロアスコルビン酸アスコルビン酸に戻ることができる(還元される)ので、活性酸素の除去を繰り返し行うことができるのです。

<余談>

ストレスや不摂生な生活により活性酸素が増加します。活性酸素の過剰産生は、皮膚の老化や生活習慣病、がんの発生を助長するため注意が必要です・

しかしその一方で、活性酸素は免疫強化や細胞分化に必須のため、完全に除去することは禁物です。

 

②コラーゲン生成作用

ビタミンCの生理作用のうち重要なものはコラーゲンの生成と保持であり、コラーゲン中に多く含まれている水酸化プロリンとリシン残基の生成に関与しています。

コラーゲンを気にする女性や高齢者にとって必須なビタミンですね。

 

人間はビタミンCを作ることができない

実は、ほとんどの哺乳類はビタミンCを自ら作ることができます。

自分で作れないのは霊長類、モルモット、コウモリだけです。これらの動物は、アスコルビン酸生成に必要なL-グルノラクトンオキシダーゼが存在しません。

だから、食物からビタミンCを取る必要があります。

 

ちなみに、喫煙者はビタミンCの貯蔵量が非喫煙者に比べ低いため、人一倍ビタミンCを摂取する必要があります。

 

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ビタミンCを多く含む食品

文部科学省が公表している「日本食品標準成分表」から、食品100gあたりのビタミンC含有量を調べてみると一番多いのはアセロラであることがわかりました!

アセロラの酸味種は100g中1700mgも含まれているそうです。

アセロラの他にピーマンや海苔、グアバなども多く、意外にも柑橘類はTOP10に入っていませんでした。

レモンのビタミンC含有量は果実全体で100mgで、果汁に至っては50mgしか入っていません。レモン果汁は決してビタミンCが豊富とは言えませんね。

 

興味のある方は他の食品の栄養素なども調べてみてください。

日本食品標準成分表2020年版(八訂):文部科学省

 

次回の予告

ビタミンCについてはここで終わりにします。

続いて、なぜレモン=ビタミンCという風潮になったのかについてご紹介していきます!

*1:一部のB群(ビタミンB₆やナイアシン)には過剰症があります