「生類憐みの令」でお馴染みの徳川綱吉はカラスを流罪にした?
こんにちは。うんちく星人です。
皆さんは動物は好きですか?
私は類人猿以外は好きです。
ゴリラやオラウータン、チンパンジーの赤ちゃんはかわいいと思いますが、大人はどうも人間の毛深い人に見えてかわいいとは思えません(笑)
そんな話はさておき、日本の歴史には動物(特に犬)を誰よりも愛した男がいます。
その男が、皆さんご存じの徳川綱吉です。
しかし、そんな動物好きの綱吉、実はカラスを流罪(るざい)にしたことがあります。
今回は徳川綱吉についてちょこっとご紹介します。
徳川綱吉の政治
徳川綱吉とは江戸時代の五代目将軍で、三代目将軍の徳川家光の四男坊です。
延宝8年(1680年)5月、四代目将軍の徳川家綱(家光の長男)に跡継ぎとなる息子がいなかったために、弟である綱吉が家綱の養嗣子*1となり将軍となりました。
綱吉統治時代の前半は、天和の治ともよばれ善政でありました。
綱吉は、戦国の殺伐とした気風を排除して徳を重んずる文治政治を推進しました。これは父・家光が綱吉に儒学を叩き込んだことに影響しています。彼は、学問の中心地として湯島聖堂を建立するなど大変学問好きな将軍であったそうです。儒学の影響で歴代将軍の中でも最も尊皇心が厚かった将軍としても知られています。
綱吉の儒学を重んじる姿勢は、新井白石・室鳩巣・荻生徂徠・雨森芳洲・山鹿素行らの学者を輩出するきっかけにもなり、この時代に儒学が隆盛を極めたとされています。
しかし、貞享元年(1684年)、側近である大老・堀田正俊が稲葉正休によって刺殺されると綱吉の政治は悪政へと変わりました。
その悪政の一つが生類憐みの令です。
生類憐みの令とは
生類憐みの令は、「生類を憐れむ」ことを趣旨とした動物・幼児・傷病人保護を目的とした諸法令の通称です。対象とされた動物は、犬、猫、鳥、魚類、貝類、昆虫類などにまで及び、動物以外にも幼児や高齢者、病人などいわゆる弱者も保護の対象となっていました。犬に関しては人間よりも上の存在として扱わなければならなかったそうです。そのため、綱吉は「犬公方(いぬくぼう)」と呼ばれています。
それまでの時代、庶民や武士は襲ってきたり、吠えてきたりする野犬を平気で切り殺していたのですが、生類憐みの令以降はこのように犬を殺害したものを極刑にしました。また、病気になった牛や馬も殺処分してはいけなかったため、動物の伝染病を広げてしまい畜産関係に大きな打撃を与えました。
このほかにも、鉄砲を領主の許可なく使用してはならないといった制限もあり、争いや殺害をなるべく行わないための政策だとも言えます。このように無駄な戦闘を避け平和を目指そうとした考え方は、綱吉が儒学を重んじた結果であると思います。
庶民の生活にも大きな影響を与え、「天下の悪法」と評価される事が多く、綱吉への評価を下げる原因となった政治ですが、近年では儒教に基づく文治政治の一環であるとして、再評価がなされています。
なぜなら、生類憐れみの令は、幼児を大切にしようという考えのもとでできたもので、子どもを遺棄することが許される社会から許されない社会への転換点になったからです。生類憐みの令自体は極端な理想主義であり危険思想ですが、弱者を大切にしようという考えは文明社会においてとても大切なことです。
その裏付けとして、生類憐みの令の後に制定された「捨て子禁止令」(1690年)は綱吉の死後も続きました。
発令中にカラスを流罪にした綱吉
そんな綱吉でしたが、生類憐みの令以降カラスを流罪にしています。
ある日、綱吉が江戸城紅葉山を散策していたら、彼の頭の上にカラスが糞を落としました。それに激怒した綱吉でしたが、不幸なことに彼自身が発令した生類憐みの令により、カラスを殺せません。そこで彼はカラスを捕獲し、流罪の刑に処することにしました。
特別仕様の牢籠(ろうろう)に入れられたカラスは、2人の侍に付き添われて伊豆諸島の無人島に護送されました。しかし、牢から放たれたカラスは、もといた江戸の方角へ飛んでいったそうです。
意味ないじゃん!
終わりに
私は個人的に、生類憐みの令は嫌いな法令ではありません。
動物を粗末に扱う人は嫌いですし、吠えただけで殺すなんて考えられません。正当な理由なく動物を殺害する人は処罰を受けるべきだと思います。ただ、極刑はやりすぎかな、、
伝染病に感染した家畜を処分しないといけないのは健全な家畜のためでもあるし仕方ないところはあるから生類憐みの令には部分的に賛成って感じですね。
動物を愛したり弱者を大切にしたりすることは大切だとは思いますが、何事もほどほどにって感じです。最近の日本は、弱者を大切にしすぎているのでは?と思います。
私は、弱者を装って楽して生きている人間が一番許せません。本当に保護を受けなければならない障がいをもった人や片親の家庭などが保護されず、そういう人間が保護されるのは胸が痛いです。
自分がせっせと働いている中でパチンコ屋に行っている不労者がいると考えると、働いているのがバカバカしく思えてきます。
話が脱線しましたが今回はここで終了です。
最後に本音が出てしまいましたが、人生楽しく生きるのが一番ですね!
私は仕事のかたわらブログを始めて今とても楽しいです。
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